香川県高松市の小児科・アレルギー科・小児循環器内科 医療法人社団裕心会 あきた小児科クリニック

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便り8.「待つ子育て・納得の子育て」

1.抱きしめられた温もりが子どもを守る

「何だか最近よく抱っこして欲しがるよね」夫婦でこんな会話があった時は、決まって子どもたちがピンチの時でした。高松に引っ越してきた頃の長女や幼稚園年長時代の長男・・・抱っこをせがんだのは、何らかの問題をかかえた子どもたちからのSOSでした。幼い子どもにとって、抱きしめられる心地良さや安心感は何物にも代え難いもののようです。つらい時や叱られた後、失敗した時などでも、ただ抱きしめられるだけで子どものストレスは小さくなるものです。心に障害を受けた子どもが回復していくこともあります。抱きしめられたことで得られた信頼感の積み重ねが無意識の支えとなり、人生の道を踏み外そうとした時や行き詰まった時などに子どもを守ってくれることも多いのです。しっかりと抱きしめてあげましょう。幼い心もひっくるめて抱き留めてあげましょう。「あなたのことが大好き」という想いを込めて・・・。


2.待ってあげた時間が子どもを育てる

今回のこのシリーズで「子どもを待ってあげよう」という言葉が何度も出てきたと思います。実は、僕自身が待てない人なんですね。一番この被害を被ったのは長女でした。ゆったり、のほほんという彼女のペースを理解できずによく叱ったものです。親として大切なことは、無理に頑張らせることでも叱りつけてやらせることでもなく、子どもが自分のペースで自然に伸びていく機会や自力で成長する時間を奪わないように注意することだとわかってはいたのだけれど。「転んじゃだめだよ」「失敗しないように」ではなくて、「転んでも失敗しても、また立ち上がればいいからね」と、最近ようやく言えるようになりました。


3.耳を傾けた数ほど子どもは伸びる、強くなる

「お父さん、今日学校でこんな工作したんで!」二男の作品は年齢の割にはたわいのないものでした。「ふうん、よかったね」気分の乗らない僕はこんな言葉を返しただけでした。彼は敏感に僕の気持ちと雰囲気を察したのでしょう。ニコニコしていた顔はたちまちさびしそうな表情に変わってしまいました。親の気分次第で、素直に応えてやれない時がしばしばあります。たいてい後で反省はするのですが・・・。面倒臭がらずにあそこで彼の話をきちんと聴いてやっていれば、もっと工作が好きで上手になっていたかもわかりません。また、子どもの話をじっくり聴いてあげることは、子どもを伸ばすだけでなく、子どものさびしさやつらさ、いろいろな障害などを乗り越えていくための大きな力になってくれることも多いのです。自分の親は自分のことをちゃんと見てくれている、わかってくれようとしているという想いが子どもには必要なんですよね。『耳を傾けた数ほど子どもは伸びる、強くなる』僕自身にしっかり言い聞かせておかなくちゃ!


4.親子で納得の子育て

すっかり大きくなった子どもたちは、事あるごとに親に立ち向かってきます。まるで自分の思春期時代を見ているように、彼らが親の言葉に初めから素直に従うことは数えるほどしかありません。口ではイエスと言っていても本音はノーだな、心の中では納得していないなということは、子どもの態度や表情ですぐにわかります。子どもも納得すればそれなりに対応してくるので、叱ったり親の意見を言う時でもいかに子どもを納得させるかが大切だと思います。親というものは自分の都合や判断を子どもに押し付けようとする傾向があります。しかし、子どもを納得させるには、親が自分の言葉に納得できていなければなりません。自分の言葉がごまかしやその場しのぎでないかどうかを振り返ってみることも必要です。その意味で、親の価値観、親の生き方が改めて問い直されるのがわが子の思春期と言えるのではないでしょうか。難しい年頃になった時にでもある程度話し合える親子というのは、何も話さなくても、何もしていなくても、同じ空間で一緒にいられる親子だろうと思います。そんな付かず離れずの親子関係を目指していければと考えています。

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