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便り4.「毎日が○○探し」

今回は連想ゲームから始めます。「○○探し」といわれたら、どんな言葉を思い浮かべますか。だぶん「宝探し」という人が一番多いのではないでしょうか。でも、ここでは子育てに関する話ということで、「間違い探し」「あら探し」という言葉を考えてみましょう。


1.間違い探し・あら探し

毎日の子育てが子どもの「間違い探し」や「あら探し」で終わってしまうことは結構多いものです。僕自身の日常を振り返っても、一日に何回叱ったかを数えてみると、子どもと過ごす時間が多かった日などは両手でも足りないことがあります。幼い頃に子どもがよく見ていた間違い探しの絵本のように、親の理想や想像と異なる子どもの失敗や欠点を、大きなことから小さなことまで目を皿のようにして探し出しながら叱っている自分の姿があります。脱ぎ散らかしたパジャマ、壁紙に飛び散ったしょうゆ、竹刀で大きく穴を開けた障子、やり残した宿題、忘れ物続きの赤ペンマーク、散らかり放題の子ども部屋、大便の後でも洗わない手、食事中の行儀の悪さ、飛び出して行ったきり約束の時間になっても帰って来ない遊び癖・・・。叱られて当然のことも多いのですが、その勢いに乗って、あまり叱らなくてもよいことやずっと前のことを持ち出してまで叱ってしまうのが親の悲しい習性です。ただでさえ少ない子どもとの接点が、間違い探しやあら探しで終わってしまった淋しい日曜日も一度や二度ではありません。

皆さんはいかがでしょうか。子どもたちだけでなく、夫や妻、家族に対しても、間違い探しやあら探しをする習慣が知らず知らずのうちに忍び寄ってきてはいないでしょうか。子どもや相手のことを考えて意見を言っていたつもりが、いつの間にか自分の都合や立場、好みを押しつけているだけの時はないでしょうか。


2.宝探し・幸せ探し

よく「子どもは叱らずにほめて育てましょう」と言われます。しかし、子どもが真っ直ぐに育つためには、叱られて当然のことや叱られるべき時にはきちんと叱ってくれる大人が絶対に必要です。最近の子どもたちには、失敗したり恥をかいたりすることへの対応力や、年齢に見合った我慢ができるという辛抱強さなどが欠けていると思います。これらを身に付けさせるためには、子どもが信頼している大人から適切な時にしっかり叱られるという体験が不可欠です。

でもそれは、間違い探しやあら探しのように、細かいことや古いことまで持ち出してくどくどと叱ることとは別物です。毎日叱り続けてばかりいると、子どもが自分の存在や価値を小さく感じてしまったり、親への信頼感や安心感という大切な絆を損ねてしまう可能性もあります。叱るべき時に叱る一方で、ほめてあげられそうな時にはたっぷりほめてあげましょう。子どもの意欲や積極性、勇気や明るさはほめられることで大きく育っていきます。

家事に疲れた母親が居間でうたた寝しているといつの間にか掛けられている布団、兄弟全員で毎日手伝っている食事の準備と後片付け、自分だけが買い物について行っても必ず兄弟3人分揃っているおやつ・・・連日叱られ続けている彼らの行動の中にも、心の宝物を見つけ出すことはできます。間違い探しやあら探しに明け暮れるエネルギーを少しだけでも宝探しに廻すことが、家族の幸せ探しにつながっていくように思えるのです。

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