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便り2.「『あせらない』子育てが心を育てる」

1.とかく親というものは・・・

昨夜は大変忙しく、結局家に帰ることはできませんでした。そして、ようやく家に帰ったと思ったら・・・「お帰り!お父さん僕ね、今日学校で遊んでいて思いきりこけたんで。」「お昼休みのドッジね、昨日も今日も勝ったんで!」ハイハイ、二人とも学校が楽しかったことはよくわかりました。でも、僕はちょっと寝かせて欲しいんだけど・・・いやいや、まだまだ子育て中の身、ここは眠いのを我慢して付き合ってやりましょう。父親の帰宅を待ってくれる年齢は、そう長くは続いてくれないだろうから。ところで、彼ら二人はあるスポーツ少年団に通っています。あまり口に出してほめたことはないけれど、週に4回、何年間もよく続いていると思います。そんな気持ちとは裏腹に、僕は今までに何度この言葉を口にしたでしょうか。「なんで教えてくれた通りにできんのや!」「できんのやったら止めてしまいなさい!」と。子どもよりも親の方が、早く結果を欲しがっているんですね。運動に限らず、勉強、身体の発育や発達などについても同じで、親はとにかく目に見える成果や数字に表れる結果というものを欲しがるものです。


2.子育ては心育て

「子育ては心育て」といわれます。身体は放っておいてもそこそこ育ちますが、心は育もうとしなければうまく育ちません。ところが私たち親の考え方とすれば、頭(成績)と身体(成果)が先にあって、心は後回しなんですね。子どもの心に目が行くのは、いつも一番最後になってしまうわけです。でも、次のような場合には特に気を付けてあげて欲しいと思います。

まず、親の言うことを何でも素直に聞く子ども、不平不満を言わずに何でも頑張れる子ども、こうした”よい子”は要注意です。中には自我が充分に育っていなかったり、大人の目から見た”よい子”を無意識に演じていることがあるからです。また、何でも完璧にできないと気が済まない性格、頑固でこだわりが強い性格も要注意です。失敗した自分やうまくいかない自分が受け入れられず、不登校や引きこもりのきっかけになることがあります。順調な時がずっと続けばいいのですが、順調な時にこそ、子どもの心が育っているかどうか、気を配って欲しいのです。

具体的に言えば、自分で考える力や自分を表現する力が育ち、自分自身や親の良い所を見つける目があり、親に対する安心感や信頼感が抱けているかどうかということです。これらがあれば、思春期の嵐や大きなストレスに遭遇したとしてもなんとか乗り切ってくれるものなのです。


3.『ま行育児』の勧め

そうした心育てをするためには、良い結果だけを求めずにじっくりと待ってやる度量、ある程度子どもに任せる勇気、子どもの考えや行動を暖かく見守ってやる余裕、子どもの目線でその子なりの歩みと頑張りを認めてあげる姿勢などが必要になってきます。この「待つ」「任せる」「見守る」「認める」「目線を下げる」という『ま行育児』が大切だと思うのです。

ところで、今日は久しぶりに時間があるので、子どもたちの練習を見に行こうかな?彼らの気持ちや眼差しがちゃんと前を向いてさえいれば、親としてあせらない、あわてない、あきらめないと自分自身に言い聞かせながら。でも、やっぱり『あせらない』子育ては難しいなあ・・・。

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